Copyright(コピーライト:著作権表示)の正しい書き方を知っていますか?:webサイト制作
webサイトの1番下にある『著作権表示』色々な表記を見かけるけどどれが正しいのー?って思ったことありませんか?
Copyright(コピーライト:著作権表示)の
正しい書き方を知っていますか?
webサイトでいう『Copyright(コピーライト/著作権表示)』は、サイトの1番下にある
- Copyright © 2015 sometimes study All Rights Reserved.
- (c) 2010-2015 sometimes study All Rights Reserved.
こんな感じの表記のことです。
このページの所有者は私ですよ!という『著作権の所有を示すおまじない』みたいなものですね。ひとつずつ、一緒に書き方をおさらいしていきましょう!
『著作権(ちょさくけん)』って何?
まず、著作権とは?ってところからですね。
「著作権」と聞くと音楽、映画、絵画や本などが思い浮かぶと思いますが、日本では誰かによって作られた制作物には自動的に著作権が発生します。
もちろんwebサイトやブログも、自分の思想や感情を創作物として表現した制作物のひとつなので、著作権が存在するんですね。
日本の法律的にみると
著作表示は書いていても意味はない
前述したように、日本では『著作物には、自動的に著作権が発生する』と法律で決められています。
(日本で作られたものは、他国から見ても著作権は自動的に発生していることとなります。)
なので、Copyrightの記述があってもなくても、勝手に誰かの創作物をコピーして利用したら違法です!
書いても書かなくてもいいけど、法律からみると書いていても意味はないよーという感じ。
Copyrightを書く理由
書かなくてもいいのに、みんな揃ってCopyrightを書くのはなぜでしょう。
ひとつは、著作権の所有を明らかにすることで、真似したりコピーされるのを防ぐため。著作権表示を書いておけば、勝手にコピーされたときに「著作権表示あるじゃん!」って強気になれますよね。
でも、1番の理由は『みんなが書いてるから』
日本人はみんなと同じが安心する民族性なので、こんなに普及したんですね!
Copyrightの書き方
みなさんがよく目にするのはこんな感じの著作権表示だと思います。
Copyright © 2010-2015 sometimes study All Rights Reserved.
で、いらないものを消して…実際に必要なのはこんな感じ。
© 2010 sometimes study
え!?こんなに短くていいの?って声が聞こえてきそうですね。
では、細かく分解して1つ1つ見ていきましょう
1. Copyright表記
Copyright © 2010-2015 sometimes study All Rights Reserved.
『 Copyright 』、『 © 』、『 (c) 』この3つは全て同じ意味です。
省くときは『 Copyright 』を消して、『 © 』か『 (c) 』を使います。
重複されているのをよく見掛けるのは、正直格好をつけたいから!長く書いてあったほうがなんだかソレっぽいよね!ってだけです。
『 © 』このマークってどうやって出すの?
©(copyright sign / 著作権表示記号)は文字実体参照とか特殊記号とか呼ばれる文字で、普通の変換では出てきません。
HTML側の記述で「 © 」と書くと、ブラウザ側で「 © 」と表示されるようになります。
書くのが面倒な方は、どこかのwebサイトさんから「 © 」部分をコピーしてくればそれでも大丈夫です!
結論: 『 © 』か『 (c) 』だけ書いてあればOK!
2. 発行年号・更新年号
Copyright © 2010-2015 sometimes study All Rights Reserved.
上の例の場合は
- 2010年に著作権が発生 (発行年号)
- 2015年に更新した (更新年号)
という意味になります。
更新年号を書くか書かないかはどちらでもいいのですが、発行年号を省くのはNGです!「2010年にこのサイトが公開されましたよー」という意味なので、残しておいてあげてください。
結論: 発行年号だけ書いてあればOK!
3. 著作権 所有者の氏名
Copyright © 2010-2015 sometimes study All Rights Reserved.
この部分に入るのは、著作権を所有している人の名前です。
会社名・屋号・個人名などが記載されますが、webサイトの場合は一般的にサイト名と同じになります。
サイト名 = 著作権表示じゃないケース
一般的に~と言ったのはクライアント次第な部分もあるからです。
例えば、abc株式会社が運営しているサイトだけど、サイト名は『 abc web service 』にしたい!というときは、著作権表示を『 © 2015 abc Co.Ltd. 』や『 © 2015 abc Inc. 』とする場合があります。
("株式会社"の英語表記は、会社によって違うので都度確認してください)
この辺りはクライアントによってですね!
また、このようにサイトと運営者が異なる場合は、この著作権者名の文字をリンクにして、運営者へ繋がるようにしておくとユーザビリティ的にもGOODです。
結論: サイト名と同じにしておけばOK!
4. サイト内の記述・写真・画像の著作の所在
Copyright © 2010-2015 sometimes study All Rights Reserved.
単刀直入にいうと、これは4つの要素の中で1番いらない表記です!
まず、『 All rights reserved. 』ってどういう意味?ってところからですね。
これは、『このサイト内の記述や写真・画像などの作品は、全て自分で作ったものですよ!』という意味です。
(なので、このサイト内の制作物の著作は自分にあります、ということに繋がります。)
サイト内にあるもの『すべて』を自分で作った場合は何も問題はありませんが、著作権が放棄されていないweb素材(画像や写真)を使用している場合は嘘つきになってしまいますので注意してくださいね!
フリー素材は多くの場合、使用を許可しているだけであって、「 = 著作権フリー」ではありません。二次創作・二次配布はダメ!とか書いてあると思います。
結論: 『 All rights reserved. 』はいらない!
Copyrightに必要なのは3つだけ
細かく説明を書いてきましたが、結局Copyright(コピーライト:著作権表示)に必要なのは以下の3つだけです。
© 2010 sometimes study
左から
- Copyright表記
- 著作物の発行年号
- 著作権 所有者の氏名
ですね!
詳しく知りたい方は、Wikipediaさんも参考にしてみてください。
万国著作権条約に基づく著作権表示には、次の3つの表示が必要である。
- c(丸の中にC、丸C、マルシー)の記号 (symbol c)
- 著作権者の氏名 (name of the copyright proprietor)
- 最初の発行の年 (the year of first publication)
順序は定められておらず、この順序でなくてもいい。慣習的に「c」を最初に書くことが多いが、氏名と年の順序はさまざまである。
年号と 氏名の順序はさまざま~って書いてありますが、一般的に多いのは『年号 → 氏名』の順ですね!
転載したい部分は「引用」して紹介する
蛇足ですが、webサイトを見ていて、自分のサイトで紹介したいなぁ~って思うことってありますよね?そんな時は「引用」として紹介する方法があります。
自分のものとして記載するのは著作権違反になりますが、著作元を明らかにすることで権利の侵害を防ぐことができるのです。
下のような感じの紹介の仕方なら、このサイトを作った方も悪い気はしないですよね!
テレビ番組などにも著作権があるのに、それを録画しても著作権に違反しているとは言われませんよね?
これは、個人的に楽しむ事を目的とする場合などに限り許されています。
しかし録画したテレビ番組などを、最近話題の動画共有サイトなどで誰でも観覧できる状態にすることは、個人で楽しむ枠を超えていますので、著作権法違反になります。
他人の作品を利用する場合は、正しいルールを守って作者の権利を侵害しないよう心掛けてください。
色々とややこしいこともいっぱいありますが、みんなが気持ちよく過ごせるようにそれぞれがマナーを守って、快適なネットライフを過ごせるようにしましょう!